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2006年8月12日 (土)

西田幾多郎『日本文化の問題』岩波新書

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 此書は一昨年の春、京大の月曜講義に於て話した所のものを敷演したのである。その時は一時間宛三囘の講演であつたから、此書は量に於て、質に於て、面目を一新した。併し兎に角、それが此書を書く機縁となつたのである。 「二」「三」「四」は、此の書に於ての如き問題を論するに當つて、根柢となる私の考の要點を述べたものである。 「五」以下はそれを基として、東西文化の問題、日本精神の問題を、如何なる點から如何に見るべきかを考へて見たのである。此等の考は私が未だ之を專門的に考究したのではなく、自分の哲學的體系に沈潛する傍、心に浮び來つたものを記したものに過ぎない。その未熟なることは云ふまでもない。唯、大方の教を乞ふのみである。 「二」から「四」までは、右に云つた如く私の考の要點を此處に必要なだけ述べたのであるから、哲學專門の人には簡に過ぐると思はれるでもあらう。それ等の人は私の「哲學論文集」について詳細を知られんことを望む。又哲學的思索に慣れない人には、あまりに專門的にして理解し難いと思はれるかも知れない。それ等の人は「五」以下だけによつてでも、私の云はんと欲する所を、大體に於て了解せられるであらうと思ふ。
 「學問的方法」と云ふのは、昭和十二年の秋、日比谷に於ての講演の要領である。文部省教學局の教學叢書の中に收められたものであるが、教學局に願つて此書の終に附加することとした。

昭和十五年二月
著者

日本文化の問題
附録 學問的方法

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